真右エ門窯の歴史

【真右エ門窯の系譜】炎の哲学を受け継ぐ物語

『伝統の本質の追求』 それが真右エ門窯の歴史を測るものです。

私たちの歴史は、単なる陶磁器の製造史ではありません。

それは、人智を超えた『窯の炎』が『耀変』する瞬間に奇跡を求める、三代にわたる陶芸家と真右エ門窯のスタッフたちの対話の物語です。

その中心にある哲学はただ一つ。

『伝統とは、守るだけではない。更新し続けることである』

序章:美の原点―初代 真右衛門―

1972年、初代 真右衛門・馬場真一郎は、伝統的な有田の地に、新たな美の規範を打ち立てるべく窯を開きました。

それは、歴史への深い敬意と、それを超えようとする情熱の始まりでした。初代が遺したものは、技術の型ではなく、炎にすべてを捧げる「精神」そのものでした。

第二章:奇跡の顕現 ―二代 真右衛門 馬場九洲夫―

初代の精神は、二代 真右衛門・馬場九洲夫へと受け継がれ、その才能を開花させます。彼は、陶芸史において最も困難とされる『秘伝』の領域に挑みました。

それは、神の領域とも言える、偶然性を必然へと変える壮絶な試みです。

• 油滴天目―輝く宇宙の黒―

幾度もの失敗の果てに、漆黒の釉薬の中に浮かび上がる銀河の星々。それは器という小宇宙に、窯の炎が焼き付けた「宇宙の記憶」そのものです。

• 辰砂釉―宝石紅 – ルビーレッドー

炎の酸素を極限まで制御し、銅が紅に発色する一瞬を捉えた「炎の結晶」それは、燃え盛る生命の輝きを永遠に封じ込めた奇跡の色です。

• 銀河―青天目―

漆黒の宇宙から、夏の夜空に見る「天の川」へ。静謐な黒に、深遠な青のグラデーションを加えたこの作品は、観る者の五感と記憶に静かに語りかけます。

辰砂釉の作品はが美の頂点である日展において**「特選」**(2012年)を受賞しました。

これは、真右エ門窯の哲学が、日本の美の正史に公認された瞬間でもありました。

第三章:哲学の進化 ―馬場 泰嘉―

二代目が「奇跡」をこの世に顕現させたとすれば、その哲学を継承し、現代の「思想」へと進化させる役割こそが、現ブランド最高責任者(CBO)・馬場泰嘉に課せられた使命です。

エグゼクティブ・クリエイティブディレクターとして、また『焔(ほのお)の哲学者』として、馬場泰嘉は問い続けます。

『美とは何か。継承とは何か』。そして生まれたひとつの答え、それが「窯変の哲学」です

【美の継承者である、あなたへ】

真右エ門窯の歴史とは、炎と対話し、美を問い続けた『美の系譜の物語』です。

この作品を手にすること。

それは、初代から二代目、そして馬場泰嘉へと続く壮大な『美の物語』の継承者となり、ご自身の人生に、その哲学を重ね合わせるという特別な体験なのです。

この奇跡の結晶は、あなたの優れた美的感覚の「シグナル」となり、あなたの日常を、五感で味わう『芸術』へと昇華させることでしょう。

窯の炎が織り成す至高の芸術。

その物語の次のページを紡ぐのは、あなた自身です。